初めて御本尊を受持するとき、多くの人は、一時的にせよ、家族や親類、友人などから反対されたのではないでしょうか。
そうしたなかでも正法を護持(ごじ)することの大切さを知り、勇気をもって正法に帰依(きえ)したのです。この一人の決意によって、やがて家族も正しい信仰を理解し、入信して御本尊の功徳に浴したはずです。
もし、家庭内の反対やいさかいを心配して入信しなかったならば、その家は御本尊の功徳に浴することはできなかったでしょう。

あなたが、創価学会の、誤りに気がついて脱会すれば、創価学会員である家族は反対し、家庭内に波風が立つかもしれません。だからといって、それを恐れて脱会しないでいるならば、家族を正しい仏法に導く機会を失ってしまいます。たとえ、一時の対立やいさかいがあったとしても、あなたが強い決意をもって創価学会を脱会し、正しい信仰を貫いてこそ、大御本尊の功徳をいただき、家庭の真の和楽と幸せを築くことができるのです。

日蓮大聖人は、
「目連尊者(もくれんそんじゃ)は母の餓鬼(がき)の苦をすくい、浄蔵(じょうぞう)・浄眼(じょうげん)は父の邪見(じゃけん)をひるがえす。此(これ)よき子の親の財(たから)となるゆへぞかし」(千日尼御返事・御書1478頁)
と仰せられ、まず自身が正法に帰依し、さらに身内の人を正法に導くことが大切であると教えられています。
あなたが法華講員として正しい指導のもとに信仰に励み、家族を慈(いつく)しむならば、家族はあなたの判断が正しかったことを必ず理解してくれるはずです。

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