あなたは「創価学会員に世話になっているから脱会できない」といいますが、あなたにとって第一に考えなければならないことは、あなた自身の永劫(えいごう)にわたる真の幸福を築くことではないでしょうか。
真の幸福は、正しい仏法を受持(じゅじ)信仰しなければ決して得られません。
個人的な人間関係のなかで、恩があったからといって、それに執着(しゅうじゃく)し、正しい仏法の道をおろそかにすることは、自身の幸せを放棄(ほうき)することになります。

日蓮大聖人は、
「今生(こんじょう)の恩愛(おんあい)をば皆(みな)捨てゝ仏法の実(じつ)の道に入る、是(これ)実に恩をしれる人なり」(聖愚問答抄・御書401頁)
と仰せられています。「仏法の実の道」とは、御本仏日蓮大聖人の教えに従い、大聖人の御当体である本門戒壇(ほんもんかいだん)の大御本尊を信仰することです。
創価学会は、この大御本尊と日蓮大聖人の教えに反して謗法(ほうぼう)を犯しているのですから、世話になった学会員への真の恩返しは、まずあなたが勇気をもって脱会し、それらの人を正法に導くことなのです。

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