第二祖日興上人の御在世当時、佐渡の信徒の中に、「自分は日蓮大聖人の直々の弟子だ」と名乗る人や、血脈(けちみゃく)の大事を知らずして、日興上人以外の人を師匠とする人がいました。
日興上人はこれらの信徒に対して、
「この法門は、師弟子(しでし)をただして仏になり候(そうろう)。師弟子だにも違い候へば、同じ法華を持(たも)ちまいらせて候へども、無間地獄に堕(お)ち候なり」(歴全1−183頁)
と御教示されています。
この御文は、同じ南無妙法蓮華経を唱えたとしても、唯授一人(ゆいじゅいちにん)の血脈(けちみゃく)を所持される日興上人を師匠として、その御教導(ごきょうどう)に従わなければ、無間地獄に堕ちることは疑いないと厳しく戒(いまし)められたものです。

あなたは、以前には日蓮正宗の信徒として信仰に励んでいたのでしょうが、現在の創価学会は日蓮大聖人以来の血脈を否定し、数々の謗法を犯して日蓮正宗の教義信仰に背く邪宗教になり果てました。まさしく師弟子の道に狂った教団になったのです。

したがって、あなたがいかに総本山の大御本尊を念じて勤行をしても、それは正しい師弟相対(していそうたい)の信心ではなく、信心の血脈が流れていないのですから、功徳がないばかりか、かえって堕地獄(だじごく)の厳罰(げんばつ)を被(こうむ)ることになるのです。

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